トラウトルアー図鑑9: ウッドベイト

エンドウ・アート・クラフト、ウッドベイト。遠藤龍美氏のハンドメイドミノーです。

エンドウ・アート・クラフト、ウッドベイト

遠藤龍美氏のハンドメイドミノーです。
登場は1984年だったと思います。

ルアーがここまでライブベイトに肉迫できるなんて、だれも想像していなかった。。
おそらく、気が遠くなるほど、ワカサギの観察を続けてきたのだと思う。
しかし、ホンモノのワカサギに限りなく近づくと、何故に、アートの如く美しくなるのか。。

背中の仕上げ方、ホイルとの境界、ギルの仕上げ方や墨入れ、リアルなボディーシェイプ、輝き、泳ぎ。。
多くのハンドメイドミノーが、他のミノーを手本にして来たのに対し、ウッドベイトは、生きたワカサギを手本としている。
だから、どこか他のミノーに似ているナ。というコトが基本ない。
(基本と書いたのはムラセミノーのフォルムを持つものがある為。)

似ているのはあくまでもワカサギ。
ワカサギを追求するコトで、数々のウッドベイト独自の表現手法が誕生すると同時に、それらはワカサギではなくウッドベイトを真似た多くのミノーの表現手法として応用されてきた。
特に外観に関しては、現在ある全てのリアル系ミノーに影響を与えているといっても決して大袈裟ではないでしょう。

写真、左上より、
■9センチフローティング、ノーリップ:まだ、ギルにサインの彫り込みのない、発売開始当時のもの。
■9センチフローティング
■13センチフローティング(2本)
■13センチフローティング・細軸
■13センチフローティング・ムラセフォルム(2本)

写真、右上より、
■12センチフローティング(2本)
■11センチフローティング

僕の場合、ワカサギ接岸時期の中禅寺湖で、岸から静かにブラウントラウトを狙おうとなると、ウッドベイトは欠かすことができません。
キャスティングが楽な13センチが基本で、大きすぎるということはほとんどないです。

ラパラでゼンゼンOK。ということは言えます。
でも、釣れる可能性。というものを考えたとき、たとえ最後の数パーセントであっても、その確率を高めることの出来る要素を確実に持っているのがウッドベイトだと感じます。

じっくりとミノーを見せながら引いてやる様な、スローで大人しい釣りでは、使う側の安心感がまるで違うし、基本、釣れるコトが前提、信じて使い続けることが出来る。
で、裏切られるコトが少ないから、更にどんどんと信用の度合いも強くなります。

ただ困ったコトに、それでも釣れないと、今度は、“今日は釣れない日。” などと、見切りを付けて、“レイクトラウト狙いに変更!” とかって、つい、やってしまう。。

だから、そこから先のシンポがありません。

(even)

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