トラウトアングラーの、ときどき、川日記。 【多摩川 東京都 宮ノ平駅~沢井駅周辺】

トラウトアングラーの、ときどき、川日記

 

すっかりご無沙汰でしたが、突然の「川日記」です。
「渓流や本流。トラウトアングラーの目線で、川のコト、魚たちのコト、出あった人のコト、町のコト。。色々お伝えしたいなー。」ということで、ずぅ~と前に一度、多摩川の中流域、JR青梅線は青梅駅周辺の当時の状況をお伝えしたことがありました。
で、いきなり思い出した様に続編です。(というか、思い出しましたー)

多摩川に添って伸びる青梅線。前回の青梅駅より、もう一駅だけ川の上流方面へと進んだ、宮ノ平駅のあたりから今回の釣りを始めて、そこから更に一駅ずつ、日向和田駅・石神前駅・二俣尾駅・軍畑駅・沢井駅のあたりまで、各駅周辺の川の様子をお伝えしたいと思います。

そして、いきなりですが、今回の釣行の感想です!
「ラフトにカヤックにSUPに水浴び。。そして、水温、23度! 真夏の多摩川、恐るべし。」
実はそんな感じです。

宮ノ平駅から沢井駅まで、合計6駅分もの区間を一気にご紹介することになってしまったのも、そのへんに理由が。
記録的な猛暑が続く、2023年の夏。7月30日、日曜日の釣行です。いったい、どうなるの??

 

JR青梅線 宮ノ平駅周辺

宮野平駅
▲ 宮ノ平駅はこんな駅。

朝一番は、日向和田3丁目児童遊園の駐車場わきから河原へエントリーしました。
一番最初の写真が川の様子です。なかなかいい感じ。
今回の釣りは、オールドタックルと、スプーン&スピナーで楽しみたいと考えていたので、まずは写真の浅瀬をスピナー、ルブレックス・セルタ 3.5グラムで探ります。
が、なんかおかしい。
直感的に、魚の気配が感じられないし、それ以外にもちょっと。。

普通だったら、ウエーダー越しに、朝の爽やかな川の流れを感じることができるのだけれど。。
とりあえず水温を計ってみると、ナント21度!
これはヤバイ。日が昇ったら、いったい何度まで上がることやら。。

開始そうそうですが、スピナーをガンガン追ってくる元気なヤマメのイメージは見事に崩れ去り、メガバス・シグレのダウンサイジングバージョン、GH春蝉/ナノシグレを波間に流してみたりしながら、とりあえず、あがくだけあがいてはみたものの、結局、ポイント移動を決意しました。
「もっと、上流だ!」
シェードがあって、それから、もっともっと、酸素をたっぷり含んだ白泡の効いた流れを求めて。

宮ノ平駅近傍、和田橋下の流れ
▲ 宮ノ平駅近傍、和田橋下の流れ
雰囲気は悪くないのだが。。来春にもう一度来ようかな?


日向和田駅周辺

日向和田駅
▲ 日向和田駅はこんな駅。

日向和田駅からほど近い、神代橋から、上流を望む
▲ 日向和田駅からほど近い、神代橋から、上流を望む
神代橋は、先ほどの和田橋から1本上流側にかかる橋。
上流側は深渕にシェードが絡む大場所です。

写真、よく見ると、2人の釣り人の姿が見えます。
実はこのお2人とは、朝一の、「日向和田3丁目児童遊園駐車場」でお会いしていて、どうやらエサ釣りで大ヤマメを狙っているみたい。

神代橋から下流を望む
▲ 神代橋から下流を望む

神代橋の下流側には、多少勢いの効いた瀬が見えたものの、川面は橋のはるか下。
「降りて行ってみよう!」という元気が出ない。。

「食べに行ってみよう!」と、真夏でも思い切り元気が出るラーメン屋さんならあります。
Ramen FeeL(ラーメンフィール)。
えっ、釣りですか?
でも、ちょっとだけ。日向和田に来て、FeeLをご紹介しない訳にもいかないでしょう。

ラーメン フィール
▲ Ramen FeeL 店主の渡邊大介さんと女将さん。とても気さくなお人柄です。
神奈川県湯河原の名店、「らぁ麺 飯田商店」で修業されたのち2021年、独立開業。
既に東京都を代表するラーメン屋さんといっても過言ではないのです!

 

石神前駅周辺

石神前駅
▲ 石神前駅はこんな駅。
佇まいかたが、いい雰囲気の駅です。

石神前駅周辺案内図
▲ 駅周辺案内図

好文橋から、多摩川下流を望む
▲ 石神前駅からほど近い、好文橋から、下流を望む
好文橋は、和田橋から1本上流側にかかる、歩行者用の橋。

好文橋から多摩川上流を望む
▲ 好文橋から上流を望む

好文橋近辺の流れは、遠目に見る限り、先ほどの神代橋周辺の流れに酷似している。
更に少し、おとなしい感じの流れになったか?という印象で、 もう少し上流まで行ってみたくなります。

 

二俣尾駅周辺

二俣尾駅
▲ 二俣尾駅は、こんな駅。


奥多摩橋から、多摩川下流を望む
▲ 二俣尾駅からほど近い、奥多摩橋から、下流を望む
奥多摩橋は、好文橋から1本上流側にかかる橋。


奥多摩橋から、多摩川上流を望む
▲ 奥多摩橋から、上流を望む

奥多摩橋は、橋長約176 mのアーチ橋
▲ 奥多摩橋は、橋長約176 mのアーチ橋。
「アーチライズの大きい(橋の描く弧が大きく高い)、非常に優美な橋梁」らしいけれど、当たり前ですが、ここに立っていては、良くわかりません。。
水面は、はるか33メートルも下。もう少し上流に行こうかな。。

 

軍畑駅周辺

軍畑駅
▲ 軍畑駅は、こんな駅。

軍畑駅周辺案内図
▲ 駅周辺案内図

軍畑大橋から、下流を望む
▲ 軍畑駅入口交差点前、軍畑大橋から、下流を望む
軍畑大橋は、奥多摩橋から1本上流側にかかる橋。

軍畑大橋から、上流を望む
▲ 軍畑大橋から、上流を望む

ここへ来て、今までとは少し様子が異なってきた感じです。
カヤックを担いで、橋の上まで運んでくる人達がいます。そして川には、ラフトで川を下って来る人達も。
「静かな多摩川」から一転、「夏まっ盛り。ウォータースポーツ万歳!」みたいな雰囲気が漂い始めていました。。

理由はすぐに理解できました。
実はこの先、軍畑駅から青梅街道を奥多摩方面にしばらく歩くと、軍畑駅と沢井駅のちょうど中間くらいの所で、左に折れて川へと降りていく道があります。
「御岳渓谷遊歩道」のスタート地点です。

川通しに整備された小道が、沢井駅近傍、御岳駅近傍を抜け、その少し上流側にあるマス釣り場「奥多摩フィッシングセンター」あたりまで続きます。

ここから上流は、ようやく探し求めていた、「シェードがあって、それから、もっともっと、酸素をたっぷり含んだ白泡の効いた流れ」も、存在しそうです。
但し、しばらくの間、「河原へのアクセスが容易」、釣りなら「遡行も容易」ということで、「魚影が濃い」かどうかは別として、「人影」は、間違いなく「濃い」感じです。

遊歩道の終点、奥多摩フィッシングセンターの更に上流まで、「ポン!」と、ワープしてしまおうかとも考えましたが、折角、青梅線の各駅を一駅ずつ見てみながら、ここまでやって来たことを思うと、それもちょっと抵抗があって、兎に角、まずは次の駅である「沢井駅」の周辺を見てみることにしました。

そしてそこに、「怒涛の夏休みレジャー攻撃」が待ち受けていた訳です。

 

沢井駅周辺

沢井駅
▲ 沢井駅は、こんな駅。

多摩川、沢井駅周辺の流れ

多摩川、沢井駅周辺の瀬

ようやく河原に立った感じです。
求めていた、「シェード」も、「酸素をたっぷり含んだ白泡の効いた流れ」も、そこにはありました。

ただ、その他にも色々なものがあって。。

きわどい水着の外人さんとか、水鉄砲で今にも僕を襲撃して来そうな子供達とか。
しばらく呆気に取られていると、ラフトツアーの軍団も上流から迫って来ます。
SUPも迫って来ます。
きわどい水着の外人さんも迫って来ます。(あ、迫って来てはくれませんでした。)
カヤック軍団も来ます。
水着の外人さんも。(あ、外人さん、そんなにたくさんいません。)

楓橋は、歩行者用のつり橋
▲ 沢井駅からほど近い、楓橋
楓橋は、軍畑大橋から1本上流側にかかる、歩行者用の橋。

多摩川ラフトで川下り

多摩川でカヤック

かなり騒がしい状況。太陽も真上です。
水温を計ってみると。。 23度!
多少、上流まで来たくらいでは、朝方の水温を下回ることなど、ありませんでした。

真夏の多摩川、恐るべし。

ただ、今日、これまでに見て来たエリアに比べると、川の流れ自体はいい感じになって来ているのは確か。
こんな状況で竿を出してみようと思う人はいないのか、釣り人の姿はありません。

「腹をくくってこの辺でやってみようか。」

狙うポイントの条件を4つに絞ります。

① シェードのエリア
② 白泡の効いた流れ
③ ラフトやカヤックが通り抜けられそうにない、本流筋から少しそれた流れ
④ 魚が逃げ込んでいそうなところ

そして、この4つの条件の全てをみたしたエリアで!
「ヒット!!!」 どんなモンだ!

なんて。。そんなに大袈裟な話ではないのです。
「釣れてくれたチビ君、本当にありがとう!」そんな感じ。

ジェットスピンとヤマメ

写真のヤマメですが、水辺より一段高い岩場にロッドを置いて撮影してしまったので、実際より更に小さな魚に写ってしまいましたが、チビ君のワリには、結構カッコいいプロポーションです。
岩場が苔むしているところを見ると、一日を通して、比較的、直射日光が当たりにくいスポットなのかもしれません。
ヒットルアーは、スミス・D-コンタクト50(カラー:ヤマメ箔)。
アップストリームで、小さな落ち込みの白泡の中にキャストして小刻みなトゥイッチで釣れました。

冒頭でもお伝えしたとおり、今回は、オールドタックルを使用した、スプーン&スピナーの釣りを楽しみたいと考えていたのですが、さすがにこの状況は辛いと思い、ヘビーシンキングミノーのチョイスとなりました。

だから、本来ここは、シャキっとしたシャフトのカーボンロッドを使いたいところ。
ただ、柔らかなグラスロッドであってもD-コンタクトの場合、案外いい仕事をしてくれることも多いと感じています。

ちょっとだけ、今回使用の「オールドロッド」のご紹介をさせていただきたいと思います。
ダイワの「ジェットスピン」といいます。レングスは、5と1/2フィート 。

コチラはレングス違いで、6フィートのジェットスピンですが、こんなロッドです!>>

奥多摩川のカジカ

こちらはカジカ。実は、リリースするか、すご~く、悩みました。
理由は、すご~く、美味いから。
たとえ1尾であっても、塩焼きにして、冷えた日本酒を“クイっ!”と。もうタマリマセン!!
でもここは、涙を呑んでリリース!
あ゛~ ちょっと悲しい。それでも今夜は日本酒だー!
「マグロの刺身が釣れた」ということにして、さて、そろそろ帰ろうか。

「澤乃井」の「小澤酒造株式会社」
▲ もちろん、沢井の駅前には、奥多摩に酒あり「澤乃井」の、「小澤酒造株式会社」が。
やっぱり今夜は日本酒だー!

いかがでしたでしょうか?川日記。
東京都青梅市内の多摩川流域とJR青梅線にフォーカスして、宮ノ平駅から、日向和田駅、石神前駅、二俣尾駅、軍畑駅、最後は沢井駅と、各駅停車で、その周辺の川の様子を見て来ました。
今度は、御岳駅より更に上流側へも釣りに行こうと思います。

それでは!
来年の渓流解禁、今から楽しみですね。

(even)

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