トラウトルアー図鑑5: パルスミノー

パルスミノー。 鮎川信昭氏のハンドメイドミノーです。トラウト、バス共に効きます。

パルスミノー
鮎川信昭氏のハンドメイドです。

日本に於けるハンドメイドミノーは、80年代に入る位にひとつのブームとして爆発しました。
で、この爆発、当時、バスフィッシングブームだったコトはもちろんですが、もう1つのトリガーとして、芦ノ湖と本栖湖のブラウントラウトブームが大きく関わっています。
だから、この時代のハンドメイドミノーの多くは芦ノ湖や本栖湖の産湯を浸かっていたりします。

本栖湖ブラウン関連記事: https://www.lure-life.com/news/blackbass/lure/maverick.html

で、パルスミノーはというと、こちらは、もう少し前に誕生しています。
つまり、ハンドメイドミノー黎明期。

初代のモノには、2サイズがあり、銀山湖のイラストの台紙と共にビニール袋に入っていた。
故 常見忠さん(もちろん、当時はご存命)のスプーンと共に、大イワナに思いを馳せる。
僕にとっては、そんな特別なルアーでした。

写真は1980年代前半、マイナーチェンジが行なわれた直後のモノ。
ガラッと変わってしまった。という訳ではないけれど、既にブームですから、色々なミノーの影響を受けている様に思えますし、今度は少し、バスも意識されたかもしれません。

パルスミノーとしては、大きいほう、と言っても、8センチくらいですが、コチラのみが継承されたみたいです。
同じ頃、ウィンターバスフィッシングという言葉と共に、話題をさらったプラグ、ミスタープロンソンや、クランクベイトのエッグベリーを制作された鮎川氏。
1984年には、著書、バスプラグの作り方を出版されています。

ことトラウトの釣りに関していえば、正直なところ、初代のパルスミノーのほうが好きでした。
特に背中がパープルのヤツ。
とても美しくて良かったナ~。今思い出してもそう思います。
で、良く釣れた。

芦ノ湖でトローリングをすれば、良型のブラウンを連れてきてくれたし、本栖湖ではモンスターブラウンを狙う傍ら、別のロッドを置き竿にしておけば、浮かせっぱなしにするだけで、勝手にイワナとかも釣ってくれた。
今、手元に残っていないのはとても残念。

ただ、釣れるミノーは他にもたくさんありました。
とにかくこの頃は、気になるミノーが色々と登場してきたわけで、驚きの連続。
なんとも刺激的な時代でもありました。
今尚、名作と言われるミノーにも、この時代を起点とするモノが数多くあります。

(even)

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