ジッターバグとナマズ[鯰釣りの作法vol.4]

鯰の作法

◆ナマズ釣りルアーの代名詞:ジッターバグ

ナマズ釣りのルアーといえば、真っ先に挙げられるのは「ジッターバグ」だろう。一体、どうしてここまでジッターバグがナマズに効くのだろうか?

きっと、ジッターバグの生みの親フレッド・アーボガストも、極東の小さな島国でジッターバグが売れ過ぎるなど、全く想像していなかったはずだ。

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なぜ日本のナマズ釣りと言えば、ジッターバグなのか?もちろん、最大の理由は、実際に釣れるということに尽きるのだが、ポイントは3つあると思う。

  1. サウンド
    あの甘いカポカポ音は、多くのプレデターに訴えかける
  2. 操作が簡単
    キャストしやすく、ただ巻きだけでアクションとサウンドがでる
    ナイトゲームの暗がりでも、どこをルアーが泳いでいるか分かり易い
  3. 多様に改造できる
    ブレードチューンやアシストフックなど十人十色のカスタムをしやすい

というように、ジッターバグはナイトゲームにおける操作性の良さや、チューンの余地など、嵌まる要素が満載のルアーなのである。初心者には、ナマズはジッターバグじゃないと釣れない、と思い込んでいた人もいるくらいだ。

◆ジッターバグのフックチューン

ジッターバグ使いは、それぞれに改造を加えて楽しんでいる。

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中でも多くの人が行っているのが、フッキングの向上を目的としたチューンナップだ。良く見られるのが、リアフックの位置を後方へ寄せるようなチューンだ。ただ、僕はこれには懐疑的だ。リアフックを後方へ寄せても、経験上ノリが良くなったり確実なフッキングを得られるとは考えにくい。

僕の場合、リアフックチューンはノリを良くするためではなく、かかった後のバラシ防止で行う。

ノーマルのままだと、ナマズとのファイト中に、ナマズが激しくヘッドシェイクするとフックアウトすることが多い。ナマズの口、フックとリグがうまい具合にテコの原理がはたらいて外れてしまうのだ。

そこで、スイベルやスプリットリングをリグとフックの間に入れて自由度を増し、テコの原理を働かせないようにして、バラシの低減を謀っている。

◆ジッターバグのフッキングを向上させる

ジッターバグのフッキングを向上させる最も有効な方法は、実は「スローリトリーブ」にあると確信している。ノリが悪い一番の原因は早く巻きすぎていることだ。

これは異論があるかもしれないが、ナマズは音と波動を頼りにルアーを探すので、視覚を使った先回り的な捕獲はあまり得意でないと思う。バス釣りで慣れているルアー操作やスピード感にしてしまうと、ナマズがルアーを察知してバイトした時には、ルアーに置いていかれた状態になっていると考える。

よく、ジッターバグの「カポカポ音」やビッグバドの「カッチョンカッチョン音」が聞こえるか聞こえないかくらいが良い、と言われる。これは、音のことではなく、リトリーブスピードのことを言っているのだ。リトリーブスピードをスローにするだけで釣果に大きな差が生まれる。

もっとも、ジッターバグを早めに巻いて、しつこく何度もバイトしてくるのを見るのも楽しい。

いずれにしても、スローリトリーブを試してみて欲しい。

◆ビッグバドの出番

ジッターバグがあらゆるフィールドにおいて万能であるかと言えば、答えは「NO」だ。

ジッターバグが最も威力を発揮するのは、流れがなく水面が静かなポイントである。野池や流れのないクリーク、河川であれば流れが少なく常時滞留しているようなポイントだ。

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静かな水面

これは、ジッターバグ最大の武器である「カポカポ音」が、きちんと鳴るかどうかにかかっている。野池やクリークでも、風で水面が波立ってしまえば「カポカポ音」は掻き消されてしまい有効ではないのだ。

水面が波立っていたり、堰からの落ち込みや流れのある瀬や流れ込みで、大きな音が発生している場所では「強い波動と金属音」を放つルアーが必要となる。

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流れのある瀬

 

そう、「ビッグバド」だ。

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強いウォブリング、それに振り回されて鳴るフックとボディの干渉音、そして特徴的な甲高いブレードの金属音を放つ。水中という自然界に存在しないこの複合的なアピールは、うねりや飛沫を伴う大きな水の音や波動がしていても、ナマズに届きやすいのである。

単純にジッターバグが好きで、ジッターバグ一本勝負のみ、というのもいいと思う。ただ、ルアーにはたくさんの種類があり、それを適材適所にハメていく楽しみも格別だ。

 

これからナマズ釣りを始める人や、バイトが乗らない病に罹っている人は、上記を参考にいろいろ試してもらいたい。

 

>関連記事 ジッターバグ:ルアー図鑑21
http://www.lure-life.com/news/lure/jitterbug.html

 

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この記事の著者

水面屋(みなもや)

水面屋(みなもや)鯰釣り師

首都圏在住。小学校低学年からバス釣りを始める。高校入学と同時にロッドをギターに持ち変え、釣りから暫く離れる。男三十路にして鯰くんに男惚れ。現在はツララでビッグベイトを振り回し、メーターマナマズとロクマルバスを追う日々。

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