シーバス鉄板バイブレーションは、戦国時代に突入。

梅雨があけ、積乱雲がモクモクくれば、もう本格的な夏のシーバス・デイゲームシーズンの到来だ。

デイゲームと言えば、そうメタルバイブレーション！なかでも鉄板系がアツイ。

俗にいう鉄板バイブレーションが、シーバスルアーとして脚光を浴び始めたのは2010年頃だろうか。ここ数年で、各社から続々と商品化され、鉄板バイブ戦国時代の様相を呈して来た。

シーバス用鉄板バイブレーションの魅力

この盛り上がりは、メーカーサイドが仕掛けた一過性のブームでは終わらないだろう。
鉄板バイブの基本性能は高く、良く釣れるのだ！

• 良く飛ぶ
  表面積が小さく、重いので風の抵抗を受けにくく飛距離グーン
• アピール力
  波動が強く、動かし方とかヤヤコシイことをいわなくてもアピールが強い
• より深く
  コンパクトなので沈降速度が速く、より深い所を探れる
• 安い！
  そう、なんどいってもお財布にヤサシイ。1000円切る！

つまり、早い話が、素人でも良く釣れるのだ。

イチオシ鉄板バイブレーション10選

それでは、売れ筋の代表的なメタルバイブをみてみよう。選んだ基準は、量販店(都内)で入手しやすく、ブログなどでも良く登場し、かつ実釣してみて釣れた感じの良かったものを選んだ。使い方がよくわからんかったのは、除いた。

尚、ウェイトやサイズのラインナップで、筆者が未だ実釣していないものは、(未)をつけた。

◆爆岸VIBバイブ(クロスウォーター)　実勢価格:1000円程度

・爆岸VIB プレミアム 20g　70mm
・爆岸 VIB プレミアム15g SEGAREセガレ(58mm)　※(未)
・爆岸VIB SEGAREセガレ・TG24(24g)※(未)

「夏のデイゲームといえば、爆岸じゃね」とメタルバイブレーションの代名詞的存在。良く飛び、良く釣れる。後ろにフェザーフックを標準装備している。

一回り小さい58mmのセガレもラインナップされている。セガレは15gが先に発売されたが、正直15gでは軽すぎな感じだったので利用したことがなかった。しかし、なんと鉄板の厚さを増すことで、58mmサイズで24gが出た！

◆mamesanマメサン（DAMIKI JAPAN）実勢価格:900円程度

・mamesanマメサン70T:70mm 20g
・mamesanマメサン55T:55mm 12g
・mamesanマメサン55w:55mm 12g ※(未)

飛距離を考え、シャープな形状の多いシーバス用の鉄板系の中では珍しく、ずんぐりした丸い形状のマメサン。

なんといっても特徴的なのは、シャロー攻略を意識して開発されたというところ。着水後の立ち上がりが早く、短い距離でブルブルの強い波動アクションをし始めるので、シャローのショートレンジでも投入できる。

干潟などのシャローで、上下幅の狭いショートピッチのリフト＆フォールや、ウィード帯の頭を平行に引いてくるのも効く。

もちろん、着底させての巻き上げも良く釣れるし、フォール中のバイトも楽しめる。

テール側(後ろ側)のアイで利用すると、少し前傾姿勢になる。丸い頭でボトムを小突いて、クランクベイトのボトムノック的な使い方好きだ。マゴチも良く釣れる。

最近流行の引き抵抗が軽めのバイブに比べると、小さい割には引き抵抗が強いが、寧ろそれが小気味よい。

 

◆TRACYトレイシー25（BlueBlue）73mm 25g　実勢価格:1200円程度

村岡昌憲氏が満を持して2014年春に送り出したメタルバイブレーション。「釣れる」性能を突き詰めた3拍子。

• 軽い
• 浮き上がらない
• 絡まない

バイブレーションを使っていて、特にイラッとくるのが、着水時にフックがリーダーに引っかかる病。トレーシーは、この病気にかかりにくい設計となっている。

水平フォールや、ハイピッチ＆タイトのローリングアクションなど、釣れる要素がぎゅっと詰まっている。引き抵抗は軽め。かなり、売れてる感じですね。湾奥だと、まあ皆さん投げてる。

◆TETUJINテツジン   (Rapara) 実勢価格900円程度

･TJN14 6.5cm 14g※(未)
･TJN18 7.5cm 18g※(未)
･TJN25 7.5cm 25g

Raparaの傘下ブランドのSTROMストーム・プレミアムシリーズ。このストームのシリーズは、値頃感抜群。

コンパクトなスリムボディは伊達じゃなく、良く飛びます。タイトなウォブリング系のアクションで、引き抵抗は軽め。テツジン25gのみしか使ったことありませんが、軽い方も飛ぶかと。

◆IP－26 アイアンプレート(コアマン)　26g 75mm 実勢価格1300円程度

イズミンこと泉裕文プロデュースのコアマンのIP-26。

超高速早巻きでも、すぐに浮き上がって水面から飛び出ないように設計されている。さすがはコアマンさんのルアー、キッチリ泳ぐという基本性能がしっかりしており、安定感は抜群だ。

兄弟分では、ウェイトを落とした、IP－18アイアンプレートレアメタル 18g 75mmがある。IP-26より鉄板の暑さを薄くしたことで、立ち上がりの良さを実現し、一つ上のレンジをひけるようにしたそうな。

◆冷音(レイン)　(アトール：邪道）24g 77mm　実勢価格1000円程度

鉄板バイブというと、早巻き＆ただ巻きが基本だが、冷音(レイン)は逆を行く変わりもの。早引きではなく、スローに引ける。ただ巻きではなくアクションつけると、イレギュラーにダートし、シーバスにスイッチを入れる。

ダートさせることを予め念頭においているため、アクションさせた時にレスポンスが良く、糸がらみも低減されている。ナイトゲームでも良く使う。

ボートシーバスで、ストラクチャーをタイトにリアクションで攻める時にも有効だ。

◆アイアンマービー（エバーグリーン）　25g  75mm　実勢価格1200円程度

バイブレーションのマービーは有名だが、そのマービーの名を冠した鉄板バイブ。飛行姿勢と、フォール姿勢のバランスが良く、着水時の糸がらみを低減。早巻きはもちろん、ジャークにも切れの良い反応をしてくれる。

 

◆METAL EDGEメタルエッジ（メガバス）　25g  75mm　実勢価格1400円程度

そこはメガバスですから、基本性能はバッチリ。

なんといっても驚きなのは、フロントフックの付け根が、スイベル形式になっており回転するのだ。鉄板系の難点の一つに、バラシやすいというのがあるが、このバラシを低減させるために回転するという優れもの。※すいません、それを実感できるほどの量を未だ釣っていないです

 

◆bit-Vビットブイ(APIA) 26g 53mm　実勢価格1000円程度

鉄板系からは少しずれるがおまけで、飛距離がハンパないメタルバイブレーションを一つ。

APIAのbit-V(ビットブイ)は、53mmと小柄ながら、26gのヘビーウェイト。とにかく、飛ぶ。もう１歩先を攻めるのに、この飛距離がかなりの魅力だ。

引き抵抗は軽め。フォール中のバイトで、コンパクトボディ丸呑みなんてことが良くある。

えっ、結局どれを買えって？

うーん、好みなので自分で試してみて、と言いたい所ですが、お小遣いの少ない中高生アングラーに薦めるなら、とりあえず「マメサン」かな。安いのだ。釣れるのだ。軽いのより、20gの方が使いやすい。ワゴンセールで、500円くらいで売っているバイブレーションでも意外に釣れるのもあるので、宝探しというのもアリかな。

 

※実釣で使用したタックル：

• ロッド:表記MLで少し硬めの9.6ft
• ライン：PE0.8号
• リーダー：フロロ20lbs

※その他、この鉄板バイブは、こんな使い方があるよ、というのがあれば投稿願う。

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