フィッシュグリップとナマズ[鯰釣りの作法vol.14]

鯰の作法

■フィッシュグリップを考える

ナマズ釣りにかかせないツールとして、フィッシュグリップを多くの方が携帯している。
僕もフィッシュグリップは携帯しているが、主に外道がヒットした際に使用するのみである。ナマズには使用しない。それはなぜか?次の写真をご覧いただきたい。

fish-grip

多摩川ではこの様な痛々しいナマズが年間数匹は釣れてくる。元々、顎の奇形があるナマズは多いのだが、それとは明らかに違う下顎の欠損や赤く腫れたナマズを釣り上げることが稀にある。

もちろん、これらの症状の全てがフィッシュグリップによるものだとは言えない。しかし、フィッシュグリップも原因の一つになっていると考える。

ナマズの下顎は白く肉厚で柔らかい。フィッシュグリップが、白く肉厚で柔らかい部分へあてられた場合、確実に穴が開く。うまくその部分を避けて、エラから下顎にかけて走るスジの中央へかかるのであれば、まだ良さそうであるが、柔らかい部分を貫くケースの方が多いのではないか。

僕も昔はフィッシュグリップを使用していた。ただでさえ、フックを口周りに貫通させているのだから、更にフィッシュグリップによって、余計な傷を負わせてしまうことを、悔やんでいた。そこへ、写真の様な個体を見る機会が増え、それ以来フィッシュグリップを使用しなくなった。

ランディングや置き場に困るのであれば、ネットを携帯すればいい。持ち上げて写真撮影をしたいのであれば、フィッシンググローブを装着すればいい。

フィッシュグリップはとても便利なランディングツールではあるが、魚種によっては、著しく余計な傷を負わせてしまう可能性を考慮して良いのではないか。少なくとも僕の経験上、ナマズにはフィッシュグリップは不向きであると考える。

鯰へのフィッシュグリップ使用の是非は、意見の分かれる部分もあるかと思う。ただ、ルアーフィッシングを愛するアングラーとして、魚へのダメージには、普段から気をつけたいと思う。

 

この記事の著者

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水面屋(みなもや)鯰釣り師

首都圏在住。小学校低学年からバス釣りを始める。高校入学と同時にロッドをギターに持ち変え、釣りから暫く離れる。男三十路にして鯰くんに男惚れ。現在はツララでビッグベイトを振り回し、メーターマナマズとロクマルバスを追う日々。

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