ブラックバスルアー図鑑1: フラターフィン (オールドルアー)

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米ワース社。フラッターフィンとも、フルターヒンとも呼ばれていた。
1970年代、当時の日本総輸入元ヒノウエの広告によると、下記の如く。

Flutter-Fin 水の抵抗によりFinが Flutter。ポッピングサウンドがゲームフィッシュをさそいます。藻床ポイントなどのバスフィッシングに威力を発揮。カラー6色。7g
とある。

カラーは、白地に赤、オレンジに黒、黄色に黒、黒に白、緑に黄、茶に黄。
トップウォータープラグとしては、当時ノイジーファミリーと呼ばれた、ジッターバグや、クレージークローラーに代表されるジャンルに分類される。ユーモラスかつ、オリジナリティーの高いプラグ。クロール系のアクションを起こすための構造としては、なぜこれ以降、類似品が登場しなかったのか、とても不思議なくらいイイ雰囲気を大放出してます。オヤジのヒゲの様なフィンは開閉するし、フックにもタイイングが施されているので、アクションのON/OFF時や、水面に漂わせている時の動きが、実に多彩。パクリでもいいから、誰かつくって!って言いたいくらいです。

確か、B級ルアーを紹介した本に載っていた気がします。で、A級ルアーに昇格するためのポイントが2つ。このルアー、ピンポン玉の様なボディーの中に実はラトルが入っていて、カラカラと音がするのですが、取り付け金具のシーリング性能が悪く、ボディー内に浸水します。すると質量の軽いラトルボールがボディー内壁に貼り付いて、ラトルサウンドが消えてしまう。。オシイ。あと、なんといっても軽い。7gは軽い。。ベイトタックルだと、アンバサダーなら2500Cで限界でした。ライトタックル用と割り切る必要がある。

僕は今でもたまに使用してます。なくすと困るので、未使用品も機会があると入手してます。写真を見ていただくとわかりますが、このルアーにラインを直結するのはご法度ですよ。板金に穴が開いた状態になっていますので!必ずスプリットリングか、スナップを使用します。

釣りの楽しみかたは、人それぞれなのだけど、僕の場合はこんな感じのルアーにヒットしてくれる魚を探して釣っていくスタイルが大好きです。このルアー、それほど活性が高くない場合でも、浮かせておくと、水中に漂うタイイングフックのみをついばむ様に、姿も見せないバスが地味にヒットすることも。ポコッって、ピンポン球が姿を消して。。これって、ウキ釣り?

(ア)

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