ブラックバスルアー図鑑64: グリフォン SR-X

メガバスのグリフォン SR-X。シャロークランクとしては、完璧な完成度です。爆釣を経験された方も多いハズ。

メガバス グリフォン SR-X

飛ぶからスキ。デザインがスキ。でも、ヤッパ、釣れるからスキ。
なるべく人の少ない静かなポイントに入ってコイツを使う。。
爆釣劇を経験された方も多いハズ。

どのヘンがイイんでしょう?
実際に使い込まれている方も多いとは思いますが、少し整理してみたいと思います。

■小粒でも飛ぶ

ジャラジャラ系のウエイトが重心移動システムとなって、飛距離が出る。
この位のサイズのクランクベイトは、昔から良く釣れました。
でも、それを知る人があまり多くなかったのは、キャスティングの面で敬遠されたから?

■浮き姿勢

オシリを上にして斜めに浮きます。
ノッケから潜行姿勢に近い状態でスタンバっているので、アクションのレスポンスがいい。
ココラへんはビジョンワンテン( ブラックバスルアー図鑑62: https://www.lure-life.com/news/blackbass/lure/110.html )と共通した発想かもしれません。

最初にクッと潜ってからリップにMAXの水圧を受け始める、いわゆる普通の水平浮きクランクと違うから、不用意に頭を突っ込みすぎないし、ルアーが遠くにあっても、近くまでリーリングされて来ていても、潜行姿勢や、水噛みに差が出にくい。
レンジキープ性能に優れ、最初から最後まで、安定したクランク性能が発揮できる。
アクション的には、外見から想像させられる様な尖ったイメージは全く無く、むしろ、シャロークランク優等生。
タダ引きだけで釣れるのは納得。という感じです。

■障害物回避性能

特徴的なリップ形状ですよね。左右にチョコンと張り出した△の様な部分。。
デザインとしてもカッコいいですが、何とも意味アリゲです。
メーカーがどの様に説明しているのかは??なんで、僕なりの解釈。ではあります。

浮き姿勢、もしくは潜行姿勢。これは先ほどもお話ししました。
で、この時リップの角度は、ほぼ、そそり立つ垂直な壁の様な向きにあり、前方の障害物に対し、これからソコを通り抜けようとするフックに先行し、“バリヤー!”と叫んでいます。

この時の状態をルアー正面から見てみると。。
ホラ、お腹にブラ下がっているイカリの様な形状のトレブルフック。その外周形状をスッポリと覆い隠す。
そんなリップ形状だと思いません?
あの△は、フックポイントになぞられた形状、もしくは、フックが左右に振られて動く際のフックポイントの軌跡。。

フックに対し、リップがデカければそれだけでもイイんですが、それでは、シャロークランクにはなりませんモンね。
必要最小限の大きさ。といったトコロでしょうか?

それから、水平浮きのルアーだと、水中でアクションをストップした際、上体が起き上がってしまうので、フックはムキ出しに。

いくら、“バリヤー!”と叫んでも、“無理ヤー!”となります。

浮き姿勢とリップ形状、それから僕の知らない何か。そこらヘンの相乗効果なのでは?なんて思います。
とにかく、ルアーをロストしなけれは、それだけで、ヒットの確立が高まるのは当たり前。
外せない性能かもしれません。

■それから

ジャラジャラのラトル音に関しては、僕はあまり良くわからないのですが、これもきっと、重要なのでしょう。
ひとくちサイズで、使い勝手が良く、イキイキとしたアクション。
グリフォン。
ヤンチャな外見とはウラハラに、バスを釣るために必要な要素をひとつひとつ考えてマジメに作られている。。
そんな感じ。

伊東由樹という人物。意外にド真面目と見た。
お会いしたコトはゴザイマセンが。。

(ア)

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