あいかわらずな僕は

鯰の作法

アングラーは指が命

「へバーデン結節」という病気をご存知だろうか。手の指の病気であり、症状としては関節にコブができて指が曲がってしまい、痛みを伴う。中高年の女性に多い病気だ。昨年、アブをパーミングしている左手小指の第一関節に違和感とわずかな痛みを感じ、釣行以外でも日常的に違和感と痛みが続いたため、最寄りの整形外科で診てもらった。そこで診断されたのが「へバーデン結節」であった。

幸い症状は軽く、暫くの間小指を固定したため悪化せずに済んだ。しかし、この病気、原因不明で治療方法がないため、それ以上症状を悪化させないような保存療法的な処置が主となるそうだ。悪化すると指が「く」の字にひどく曲がってしまい、痛みも伴うことから日常生活に支障を来たすという結構こわい病気なのである。

原因不明ということであるが、私の場合、釣行時間が長いため左手小指への強い負荷と疲労が原因なのではないかと考えている。今後、悪化すれば当然釣りをするのが困難になってしまうので、釣行時間が長くならないように心がけている。皆さんも気を付けて欲しい。

極太ハチマルモンスターを求めて

さて、久しぶりの更新となったが、相変わらず極太ハチマルモンスターを求めて各所の水辺へ足を運び、キャスト&キャッチしては一喜一憂している。

ナマズの世界にもエリートと非エリートという格差は確実に存在しており、それこそが自然界なのだろう。エリートは必ず「一等地」に陣取っており、大量に入ってくるベイトを容易かつ確実に捕食し、己を肥やしている。非エリートは一等地に入れなかった小ぶりの若輩者か細長い万年平社員であり、前者はベイトを求めて落ち着きなくあちこちを徘徊し、後者は一等地の周囲にある変化のない岸際で単発のベイトが近寄るのを待っている。そんな自分なりの理論を基に一等地を探してキャストを続けるものの、未だ極太ハチマルモンスターを手にすることができていない。

マナマズの80センチ以上というのは全国で年に5本程度釣り上げられていることがウェブサイトや釣具屋の情報から確認できるが、そのうちの1本を自分が獲るなんていうのはやはり相当ハードルが高いのだろう。しかしながら、ホームリバーである多摩川においては年に1本は80センチが釣り上げられているようで、自分にも可能性は十分あるはずだ。また、コイのぶっ込みの方からの非公式情報によると、外道としてナマズが掛かることがありその中にはハチマルの他、キューマルが含まれる!?とのこと。

ナイターの大ナマズ
▲ 中州のシャローで獲ったナナマル。ハチマルってどんだけデカいのか…(汗)

デプスのスパイラルミノーでナマズ釣り
▲ ルアーはデプスのスパイラルミノー

ロマンメイドのサーブでナマズ釣り
▲ こちらはロマンメイドのサーブで獲った太いヤツ

大河川デイナマ開発

ホームリバーの多摩川や2ndホームリバーの相模川という、大河川におけるデイナマ開発も性懲りも無く続けている。広大なフィールドにクリアな水質という川の特徴からするとデイゲームには不向きであり、実際に釣るのがとても難しい。しかし、その日の状況から推察して最も適切なスポットを選択し、数少ないアクティブなナマズを獲るこの釣りは、渓流やバスに通じる面白さがあり、ナイトゲームのイージーな釣りとは比較にならないほど1本の価値が貴重である。だからナマズを手にした時の喜びは非常に大きい。

ウエーディングで狙うナマズのルアーフィッシング
▲ 貴重な1本を求めてキープキャスト

多摩川でナマズのルアー釣り
▲ サルモクランク(シンキングチューン)で獲った多摩川のデイナマ

バクシンスピナーベイトでナマズ釣り
▲ バクシンスピナーベイトでも♪

二子玉川エリアのナマズ釣り
▲ デイナマを狙いながら二子玉川を臨む

ナマズの餌となるアユ
▲ ナマズの大好物

元祖ナマズのルアー釣り

今やナマズをトップウォーターで釣ることが当たり前になっているが、ナマズも他のゲームフィッシュと同様にシチュエーションに合わせた釣り方ができる。トップウォーターに出ない個体をアンダーで狙う様に、釣り方は様々あってそれぞれが面白い。中でも「元祖ナマズのルアー釣り」というものがスプーンを使った釣りである。

昭和50年代前半に書かれた子供向けの釣り解説書をはじめ、ナマズの釣り方として「カエルのぽかん釣り」と「スプーンの釣り」は、その頃、各書で必ず紹介されており、子供の私は小学校の図書室や市立図書館でふむふむと熱心に読み込んでいたものである。

私はこのスプーンの釣りが今最もハマっている。広く早くサーチでき、また、ミスバイトが非常に少なく、釣果を確実にすることができる。デイナマを探す上で非常に効果的であり、ナイトゲームにおいてはフィールドにいるナマズを根こそぎ釣り上げてしまいそうな破壊力を持っている。

十数年前にナマズ釣りを初めたばかりの頃、一部の人達の間でスプーンゲームが密かに流行っていたこともあり、ハマる人はハマる釣り方なのだ。その時はナマズにはBUXというスプーンが良いと言われていた。今は色んなスプーンを試しているが、イトウクラフトの蝦夷スプーンがカッコ良くて愛用している。

スプーンを巻く手に突然と伝わるバイトとデスロールの衝撃は、トップウォーターゲームのスリリングさとは一味違った面白さを得ることができる。それはアンダーで釣れるナマズに特徴的なジャンプやテールウォークによる激しいファイトであり、釣りごたえがあって非常に面白い。マニュアル通りのナマズ釣りに飽きてしまった方には是非お勧めしたい。

イトウクラフトの蝦夷スプーンはナマズにもお勧め
▲ イトウクラフトの蝦夷スプーン

ナイターのナマズ用ルアーもスプーン
▲ スプーンは元祖ナマズルアー

冬に向けて

一昔前までは、ナマズは冬に冬眠か冬眠に近い状態になって全く釣れなくなる。というのが定説に近かったが、実際は真冬でもアクティブに捕食活動を行っている個体は多く、トップでもアンダーでも、昼夜を問わず釣ることは可能である。オンシーズン中の活性とまではいかないが釣りが成立しないレベルではない。それに冬であろうが、ナマズはフィーディングエリアで捕食することが基本であるため、冬でもポイントはシャローにあるフィーディングエリアを狙うとバイトを得ることができるはずだ。

アングラーの感覚からすると冬といえば「温排水」と思いがちだが、そこにいる魚の多くはぬくぬくと温まることを1番の目的としており、フィーディングのスイッチは常にオフである。食い気のあるナマズは低水温にも関わらずシャローのフィーディングエリアで積極的な捕食を行っているのだ。しかしながら、しつこくチェイスしてくるまでの活性はなく、1バイトで乗らなかったらそれで終了となることが多い。

昔、ナマズ釣りを始めて間もない頃、ナマズは暖かいところが好きだからという理由で冬は温排水を巡っていたが全く良い思いをしたことはなかった。生物がそこに居る理由というのは非常に奥深いプロセスがあることを知ったのが冬の温排水での釣りだった。温排水についてはナマズに限らずバスについても同じことが言えるのではないだろうか。ぜひ、様々な釣り方でこれから迎える冬のナマズ釣りに挑んでほしい。

 

 

この記事の著者

水面屋(みなもや)

水面屋(みなもや)鯰釣り師

首都圏在住。小学校低学年からバス釣りを始める。高校入学と同時にロッドをギターに持ち変え、釣りから暫く離れる。男三十路にして鯰くんに男惚れ。現在はツララでビッグベイトを振り回し、メーターマナマズとロクマルバスを追う日々。

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