ルアー図鑑38: サラマンダー

ノルウェーは、パラバンのスプーンで、サラマンダーです。

ノルウェーは、パラバンのサラマンダーです。

昔のお話。
初めてルアーというモノを見た時は衝撃的でした。
それまでエサ釣りしか知らなかったから、こんなモノで魚が釣れることが??だったのと、何かイケテる感じが合わさって、何とも不思議な興奮がありました。

リアルタイムで、漫画、釣りキチ三平を知る世代なら、今はイイオヤジ。もしかすると、年齢的には、もう魚神さんより、どちらかといえば一平じいさんに近かったりして??
三平くんが、初めてルアーを知った時のあのシーンは、今でも自分と重なるものを感じてしまいます。

だいたい、ルアーって、こんなデカくってイイの?って感じがあった。
スピナーならまだしも、スプーンやプラグに関しては、サイズへの抵抗感と、派手なカラーリングへの違和感が、やはり、ありました。

サラマンダーといえば、ユニークかつ豊富なカラーリングがとても美しいスプーン。
写真の様な地味なカラーを選んで買い求める時点で、その半信半疑加減がわかるというもの。
でも、僕にとっては、限りなく原点に近いところにあるのが、このカラーのサラマンダー。

晩秋の本栖湖、たぶん大久保のワンドだと思うのですが、ブームとなる前の、もしかしたら既にモンスターブラウンが潜んでいたのカモしれない、その遠浅のポイントに何も知らず分からず、ただサラマンダーをフルキャスト。
そして、途端に根掛り。どうしても回収したくて無理にロッドを煽り、無残にもフェルールのところからボキリ!とロッドを折って、泣く泣く退散した、苦い思い出と共にある、大切なスプーン。

同じ10グラムで、同じカラーのモノは、写真のコイツが最後の1個。
ディスコンである今となっては、チョット使う訳にもいかなくなりました。
ルアーって、その一つ一つに思い入れとか、思い出が入り込む余地がたくさんあって、それがこの釣りの魅力の一つとなっている様な気がします。

サラマンダーは、肉厚のワリに良くアクションする優等生的なスプーン。
同社バッハスペシャルも、アクションに関して、少し近いモノを感じます。
こちらは現役で入手が可能だから、今も僕はサクラマスとの思い出作りに時々、ラインを結びます。

(even)

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