トラウトルアー図鑑15: K-TEN

タックルハウス、K-TEN。 ぶっ飛びをイメージしたネーミング。 1987年4月。日本製ルアーの歴史が大きく動きます。 二宮正樹氏の考案した全自動重心移動システム搭載ミノー。タックルハウス、Kテン。
ぶっ飛びをイメージしたネーミング。
カタカナで書くとナンカ変な感じ。。

二宮正樹氏の考案した全自動重心移動システム。
1987年4月。日本製ルアーの歴史が大きく動きます。

当時の雑誌広告から抜粋してみます。

プラス30%の飛距離
とかくミノーというと、その泳ぎに焦点が集まりがちなのだけれど…。
飛距離だって、ミノーの大切な命のひとつだと思う。何故なら、同じアクションを持っているとすれば、探る範囲が広ければ広いほど、魚たちと出会うチャンスが増える訳で。
(略)
泳ぎ重視ならば、ウエイトは頭部に近く、飛距離重視ならば、尾部よりでなければならない。
(略)
キャスティング時には、ウエイトが尾部に移動し、飛距離をかせぎ、そして着水と同時に、ウエイトは頭部に移動、
(略)
無風時なら、従来のミノー群より確実に30%の飛距離アップ。さらに、強風下になればなるほど、他のミノー群を寄せつけない強味を持つ≪K-TEN≫。
今シーズンの切り札は、もう、これでキマリです!!

とあります。

確かにこれでキマリ!! でした。スゴスギル。大発明。
衝撃は瞬く間に業界中を駆け巡り。。

今では当たり前の様なシステムで、ウエイトの異動方式にも様々なやり方がありますが、当時からK-TENは、マグネットで、頭部へウエイトを固定する方式。
ちなみに重心移動のアイディアは、宮本武蔵が小次郎との対戦で使用した、木刀にインスピレーションを得ているらしい。

写真はフレッシュウォーターのKFシリーズ。
当時のタイプで、ウッド製の125ミリと105ミリ。
歩留りが悪かったらしく、残念ながら、ウッド製のものは今では入手することが出来なくなってしまいましたが、ラトルの様なウエイトのアバレ音も抑えることができるので、トラウト用ミノーとしては最強の存在です。

同年夏には、ソルトウォーターMKFシリーズが発売となっています。

(even)

関連記事

ページ上部へ戻る