トラウトルアー図鑑1: ラパラ フローティング

ラパラ フローティング フィンランドの名作ミノー。

ラパラ フローティング

1936年、ラウリ・ラパラにより、その原型がつくられて以来、ミノーと言えば?の問いかけに、全世界のアングラー達が、“ラパラ”と答えてきた。
フィンランドの奇跡。

僕が初めて出会ったミノーも当然の如くラパラであったし、初めてブラックバスを釣ったルアーもやはりラパラでした。

ABUキラーのほうがイイとか、レーベルミノーのほうが釣れるとか、はたまたクサモンのビッケレだとかそんな声は当然あったと思うし、若い人であれば、ラパラを口にする人自体、ひと握りカモしれない。。
確かに最近、ラパラをラインに結ぶ人をあまり見かけません。
このことは、スゴ~く残念。

軽くて飛ばない。
重心移動じゃなきゃネ。
泳ぎスギルんだよネ。
きっと、ここらアタリが、理由でしょう。

もしかしたら、売ってんの?なんて声もあるカモしれない。。
売ってますヨ!使ってみてヨ!と言いたい。
今も昔もフローティングラパラは釣れる。
さすがにシーバスは辛いケド、バス、トラウトのミノーイングであれば、間違いなくラパラはイイ。

僕の場合、常に一軍ルアーです。
理由は、軽いカラ。重心移動ではないカラ。
あっ、重心移動はスバラシイですヨ。
言いたいのは、確実に使い分けができる。ということ。

軽いバルサ製のミノーはホント生き生きとアクションするし、それがラパラであれば、泳ぎの安定度はおそらく今の時代に於いてもトップクラスでしょう。
バルサ製ミノーとは思えない程の強度もある。
他にも使い込めば、色々オイシイ発見が。。

“アッ、この距離ならラパラでもイイナ。” と思ったら、是非使ってみてほしいと思います。

写真の説明を少々。

■7センチ

渓流では、アップ、アップクロスともに、どんな速い流れでも泳ぎきる。
トゥイッチは間違いなく王道だけど、時々、ラパラで流速以上のファストリトリーブや、ジャーキングを織り交ぜてみるのもオモシロイです。

関連記事:トラウトアングラーの、ときどき、釣り日記 https://www.lure-life.com/news/area/oume-added.html

ダウンの場合は、瀬で、どんどんラインを繰り出します。
流れに逆らってアクションを付けてもゼンゼン大丈夫。
ニジマスとかが釣れたりします。

そうそう、バス釣りにはチョット使いづらいサイズではありますが、陸っぱりで一日楽しんで、さて、そろそろ帰るかな。という時、ひと気のないワンドがあれば、歩きながら沖へキャスト&超ファストリトリーブのくり返し。
最後の一匹を追加できるコトも。根掛りには気をつけて。

■11センチ、13センチ

芦ノ湖や中禅寺湖のブラウントラウトにはゼッタイの実績です。

ウッドベイトやキクチミノーもいいけど、ラパラでだってゼンゼンOK。
お財布にやさしいです。

中禅寺湖での岸釣り。
13センチミノーで散々探った後、ラパラ11センチを沖に向けてフルキャスト。
着水直前(直後?)から、もう、これ以上ムリ。って位の超ファストリトリーブ。
なかなか耐えられるミノーはないです。
それでもブラウンに追いつかれてしまいます。
追いついてくれないと困りますケドね。

速引きできるミノーだから、つい、こんな話ばかりになりますが、ホットケメソッドもスゴク効きます。
ワカサギの接岸シーズン、岸から30センチ、水深30センチでプカリ。
30、30とキテ、60のブラウン。本気で出ます。

古い話ですが、グリグリメソッドを世に知らしめた芦之湖漁協の、故 栗本和彦氏。
ラパラ13センチの黒金が最高!と、おっしゃられていました。

朝夕、太陽は山に隠れていても、その稜線を越えてまでコチラに届く、波長の長い、赤い光。
ミノーのシルバー箔の上に、極薄くクリアレッドを吹いてやるとどうなると思う?ゴールドになるんだヨ。
黒金の釣りっていうのはね、赤の波長の光を生かす釣りなんだよね。
そんなお話しが懐かしいです。

(even)

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